展示会や講演会に出席させていただいた際に時々聞かれます。
「最近よく耳にするけれど、液晶とどう違うの?」
「何がどう便利なの?」
今回はそれに簡単ですがお答えできたらと思います。
電子ペーパーの特徴は
1.紙のような見やすさ
2.超低消費電力
3.薄型・軽量 などが挙げられます。
1.紙のような見やすさ
電子ペーパーは「反射型表示」(紙と同じように反射光を利用して表示)のため、視野角が広く直射日光の下でも見やすい表示です。
液晶は直射日光では見にくいですよね?
逆に暗い部屋などでは一般的な液晶(注)は見えやすく、電子ペーパーの表示は見えにくくなります。
(注:「反射型液晶」という反射光を利用して表示する液晶もあります)
2.超低消費電力
電子ペーパーは表示内容が変化しない間は画面の表示保持に電力を消費しません。
液晶は表示している間も電力を使用しています。なので電力が供給されなくなると表示は消えてしまいますが、電子ペーパーは最後に取得した表示内容を電力が供給されなくても表示し続けることが出来ます。
3.薄型・軽量
紙のように薄く作ることができ、ドットマトリクス(ガラス基板)タイプは1mm程度の薄さです。
セグメントタイプ(フレキシブル基盤)であれば曲げることも可能です。
他には、、、
・カラー表示対応の電子ペーパーが広くは出回っていない
・液晶パネルに比べて電子ペーパーはまだまだ高価
という部分もあります。
その中でも「見やすさ」「超低消費電力」というメリットはもっともっと一般的に認知されていいのでは?と思っています。
そんな電子ペーパーが活躍できる場面として我が社が考えているのは
・電子棚札やPOP(KZSTe!でも使用しています☆)
・物流ラベルや伝票
・工程指図書や現品票
・掲示板や広告(サイネージ)システム
・機器の表示部分として組込み
・ポイントカードやワンタイムパスワードの表示 などですが
電源供給されなくても表示し続けるという特徴を活かして
災害時の案内板などにも活躍の場をもっともっと広げていって欲しいなぁと考えています。
液晶に比べて「地味」と言われていますが
大きいポテンシャルを秘めた電子ペーパーは絶対に活躍していくはずです!!